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ホーム > 未分類 > 【ラブライブ!】ルビィ「今がいちばん大切だから」

【ラブライブ!】ルビィ「今がいちばん大切だから」

2017年06月05日 3:00:15 , JST | 未分類
  2017/05/14(日) 01:31:45.69


拝啓──様

お元気ですか。

──こうして私から手紙が届いたことに貴女は驚いているかもしれません。

それでも私が書き始めたのは、今までの出来事を自分なりに整理しておきたかったからです

それと──

─貴女にこの気持ちを伝えたくて─

ただ、言いたいことがたくさんあって一体どれから話せばいいのか

少し迷いました。

でも、私の始まりはきっとあの日からだと思うから

まずはその話をさせてください。

そう、あれは確か──



  2017/05/14(日) 01:31:45.69

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      2017/05/14(日) 01:32:59.36


    ─善子の部屋

    善子「─ルビィ、ずら丸、今から堕天使ヨハネの儀式を始めるわよっ!」

    ルビィ「わーっ!」パチパチ

    花丸「えぇ…またやるの?」

    善子「当然よ、成功するまで付き合ってもらうわ」

    花丸「それだと一生帰れる気がしないずらね」

    善子「何ですって!?」

    花丸「本当のことずら」



      2017/05/14(日) 01:33:50.62


    善子「くっ……見てなさいよずら丸、絶対成功させてみせるんだから!」

    花丸「はいはい、楽しみにしてるずら」

    ルビィ「それでヨハネ様、今日はなんの儀式をするんですか?」

    花丸「ルビィちゃんノリノリだね……」

    善子「フッ…よくぞ聞いてくれたわね、それは……」



      2017/05/14(日) 01:34:34.60


    ルビィ「それは?」

    善子「……あーっと…」

    善子「……成功すれば分かるわ」

    ルビィ「そっか、楽しみは最後までとっておくんだね!」

    善子「…そういうことよ」メソラシ

    花丸(絶対嘘ずら、儀式って言っても多分思いつきでそう言っただけずら)

    花丸(その証拠にさっきの善子ちゃん、すごく動揺してたし)



      2017/05/14(日) 01:35:14.94


    ─30分後

    ルビィ「何も起きないね…」ジーッ

    善子「……そうね」

    花丸「やっぱり成功しなかったずら」

    善子「くっ…」

    花丸「そもそもやるんだったら準備くらいはきちんとしてほしいずら」ハァ

    ルビィ「え?どういうこと?」

    花丸「今日のはちゃんとした儀式じゃなかったってこと」

    ルビィ「そうだったんだ」



      2017/05/14(日) 01:35:58.52


    ルビィ「善子ちゃん、適当はダメだよ」

    善子「分かったわよ、今日は私が悪かったわ…」

    善子「次からはちゃんと用意してから始めることにする」

    ルビィ「うん!ルビィ楽しみにしてるね!」ニコッ

    花丸「えぇ…」

    花丸(もしかして、マル余計なこと言っちゃったかなあ……)



      2017/05/14(日) 01:36:50.35


    善子「それにあと少しで夏休みに入るしね、深淵の知識の海から闇の囀りを手にするにはまたとない機会だわ」フッ

    花丸(ネットで黒魔術っぽい単語を調べるって解釈でいいのかな?)

    ルビィ「そっか、もうそろそろ学校に行くの終わっちゃうんだね」シュン

    花丸「うん、図書館が使えないと思うと少し寂しいな…」

    善子「?別にいいじゃない、家でたくさん本を読めば」

    花丸「それはそうなんだろうけど…はぁーっ……」タメイキ

    善子「…なによ?」



      2017/05/14(日) 01:38:19.12


    花丸「…善子ちゃん、たまには外に出たほうがいいよ?休みだからって家に篭もりすぎはよくないずら」

    善子「わ、わかってるわよ」アセッ

    花丸「本当に?」ジーッ

    善子「うっ…」

    善子「……そ、そういえばあんたたちは夏休みどう過ごすの?」

    花丸(あ、話そらした)



      2017/05/14(日) 01:39:09.00


    花丸「はぁ…マルは、Aqoursの合宿が終わった後は特になにをするかはまだ決めてないかな」

    ルビィ「ルビィは…うーん、どうだろう…」チラッ

    花丸「?」

    ルビィ「……やっぱり練習かなぁ、まだ全然ダメだしもっと上手くなるように頑張らなくっちゃ」

    善子「……」



    10   2017/05/14(日) 01:40:02.01


    花丸「わあ…ルビィちゃんすごいなあ……善子ちゃんも少しは見習ったらどうずら?」

    善子「……」

    花丸「…善子ちゃん?」

    善子「…え?そ、そうね…」

    花丸「……?」



    11   2017/05/14(日) 01:43:01.91


    ……

    花丸「それじゃあ今日はこの辺で帰らせてもらうずら、またね善子ちゃん」

    ルビィ「また明日学校でね!」

    善子「ええ、また明日」テヲフリ

    ルビィ「じゃあ行こっか花丸ちゃん」

    花丸「うん」

    ─スタスタ

    善子「……」




      12   2017/05/14(日) 01:46:16.10


      ─ルビィの部屋

      ルビィ「えへへ、今日も楽しかったなぁ…」

      ルビィ「……」

      ルビィ「……夏休み、かぁ」

      〜〜♪

      ルビィ「わっ!ビックリしたぁ、なんだろう…」スマホスッ

      ルビィ「あれ?電話だ……はいもしもし?」



      14   2017/05/14(日) 01:47:37.01


      『もしもしルビィ?』

      ルビィ「あっ善子ちゃんだ、どうしたのこんな時間に?」

      『ええ、ちょっと大事な話がね…』

      ルビィ「大事な話?」

      『そう…』

      『ねえルビィ、私と契約を交わしてみない?──』



      16   2017/05/14(日) 01:48:46.61


      善子「─ほらよく見なさい、ここのステップは…こうするの」タタンッ

      ルビィ「わぁ、凄いねヨハネちゃん!」

      善子「フッ…堕天使に不可能などないわ」キメッ

      善子「それに何他人事みたいに言ってるのよ、ルビィもこれが出来るようにならないとダメなんだからね」

      ルビィ「そうだね…ルビィ、頑張りますっ!」



      17   2017/05/14(日) 01:49:57.50


      善子「それじゃ、もう一回やるわよ」

      ルビィ「お願いします!」

      〜♪〜〜♪

      ルビィ「ワンツースリーフォー……」タンッ

      ……



      19   2017/05/14(日) 01:52:13.70


      善子「─ふぅ…今日はここまでにしましょうか、お疲れ様ルビィ」

      ルビィ「うん、お疲れ様でした!」

      ルビィ「はぁーっ、疲れたぁ……」トサッ

      善子「全く、ほぼ休みなしでよくやるわよね」

      善子「ほらルビィ、水分補給」トン

      ルビィ「ん、ありがと」

      ルビィ「……」

      善子「…ルビィ?」



      20   2017/05/14(日) 01:53:21.98


      ルビィ(…Aqoursの合宿が終わってから、もう一週間になる)

      ルビィ(きっと今、みんなはそれぞれやりたいこととか、やらなきゃいけないことをこの休みの間にしてるんだろうなぁ…)

      ルビィ(そしてそれは善子ちゃんも同じのはずなのに…)

      善子「…ルビィ?どうしたのよボーっとして」

      ルビィ「うん、ちょっと…ルビィ、このままでいいのかなぁって」

      善子「何言ってるのよ、ダンスは良くなってきているじゃない?」



      22   2017/05/14(日) 01:55:34.04


      ルビィ「違うの、そっちじゃなくて…」

      善子「……まさかあんた、また私を練習に付き合わせて悪いとか思ってるの?」

      ルビィ「だって……」

      善子「いいのよ今はそういう気分なんだから、私も曲の振り付けとか確認したかったし」

      善子「それにこれは契約でもあるんだからね」

      ルビィ「…そうだね、ごめんなさい」



      23   2017/05/14(日) 01:56:47.06


      ──

      『契約?』

      『そう、契約』

      『ルビィ、貴女は夏休みの間リトルデーモンとして私の補佐をしなさい』

      『え?』

      『儀式の手伝いとかそういうのよ、アレって一人だと結構手間がかかるのよね』

      『でもルビィは……』



      25   2017/05/14(日) 02:00:28.70


      『分かってるわよ、当然対価は払うわ』

      『対価?』

      『ええ、ルビィがリトルデーモンとして私を手伝う』

      『その代わりに…私は貴女の練習に付き合ってあげるわ』

      『どう?悪くない話でしょ?』

      『それが、契約?』



      27   2017/05/14(日) 02:01:29.91


      『ええ、そうよ』

      『……ねえ、善子ちゃんもしかして』

      『……』

      『……ううん、やっぱりなんでもないや…うんいいよ、ルビィは善子ちゃんと契約します』

      『ヨハネね、契約したからにはそう呼んでもらうわよ』

      『うん分かった、よろしくねヨハネちゃん!』



      28   2017/05/14(日) 02:02:54.22


      ルビィ「……」

      ルビィ「ヨハネちゃん」

      善子「なによ」

      ルビィ「いつも付き合ってくれてありがとう、さっきはあんなこと言っちゃったけど…」

      ルビィ「やっぱりルビィ…ヨハネちゃんと一緒にいるのが好きみたい」

      善子「ふーん、そう…///」



      29   2017/05/14(日) 02:04:01.56


      善子「……ならもう気にしないこと、余計な気遣いなんていらないんだから」

      善子「それとねルビィ、あんたは色々気負いすぎなのよ、もう少し周りを頼りなさい」

      善子「分かった?」

      ルビィ「うん、もう言わない」ニコッ

      善子「フフッ、それでいいのよ」



      30   2017/05/14(日) 02:05:18.83


      善子「それじゃ、また明日ね」

      ルビィ「あ、待ってヨハネちゃん、そのことなんだけど」

      ルビィ「ルビィ、明日は用事があるから練習はお休みにしたいの」

      善子「えっ、そうなの……」

      ルビィ「ごめんね…」

      善子「…別に謝ることないわよ、なら次に練習する日にまた連絡してちょうだい」



      31   2017/05/14(日) 02:06:13.46


      ルビィ「うん…折角だしヨハネちゃんもたまには休んでね、ルビィのことは気にしなくていいから」

      善子「そうさせてもらうわ、じゃあまたねルビィ」

      ルビィ「うん、またねヨハネちゃん」タッ

      善子「……」テヲフリ

      善子「……そっか、明日…会えないのね……」

      善子「……何しようかしら」



      33   2017/05/14(日) 02:15:40.50


      ─翌日

      善子「なんとなく外に出てみたけど…やっぱりやる事なんて何もないわよね」

      善子「適当にふらついてさっさと帰ろうかしら……って」

      善子「あれ…あそこにいるのは、ずら丸と……ルビィ?」

      ルビィ「…えっ?ヨハネちゃん?」フリムキ

      花丸「あっ善子ちゃんずら、久しぶりだね」

      善子「何やってるのよこんなところで」



      34   2017/05/14(日) 02:17:44.97


      花丸「今日はルビィちゃんと一緒にスクールアイドルのお勉強会をするんだあ」

      花丸「それで今はスクールアイドル特集の雑誌を買いに来てるところずら」

      善子「成程ね……用事ってこのことだったの」

      ルビィ「うん、ルビィに出来ることがあるなら手伝ってあげたいなって思って」

      ルビィ「それに久しぶりに花丸ちゃんにも会いたかったから」

      善子「えっ」ズキッ



      35   2017/05/14(日) 02:18:53.70


      花丸「えへへっ!マルもルビィちゃんに会えて嬉しいずら!」ギュー

      善子「っ……」ズキズキッ

      善子(なに…何なのよこれ……)

      善子(胸が…痛い……なんで…どうして……)

      善子「……」ウツムキ

      花丸(善子ちゃん……?)



      36   2017/05/14(日) 02:20:52.96


      善子「……」

      善子「……ふーん…そう、それじゃ頑張ってね」クルッ

      花丸「…」

      ルビィ「え?ヨハネちゃん、もう行っちゃうの?」

      善子「…今日はずら丸と一緒にいるんでしょ?……私がいたら折角の時間が無駄になるわよ」

      花丸(善子ちゃん、もしかして……)



      37   2017/05/14(日) 02:21:58.43


      ルビィ「そんなこと「それに」

      善子「私も私で用事があるから……それじゃ」

      花丸「……」

      ─パシッ

      花丸「待つずら」

      ルビィ「花丸ちゃん…?」



      38   2017/05/14(日) 02:24:05.67


      善子「……離しなさいよ」

      花丸「嫌ずら」

      ルビィ「ど、どうしたの花丸ちゃん…」

      花丸「ごめんねルビィちゃん、ちょっと待っててくれる?マルは善子ちゃんと少しの間お話ししてくるから」

      ルビィ「え?」

      善子「は?」

      善子「いやいやずら丸…何言ってんのよあんた、私はさっき用事があるって…」

      花丸「善子ちゃん─それ嘘だよね?」

      善子「っ!」



      39   2017/05/14(日) 02:25:31.46


      ルビィ「ヨハネちゃん…そうなの?どうしてそんな嘘……」

      善子「それは……」

      花丸「…弁解はマルが聞いてあげるから、ほら善子ちゃんついてきて」グイ

      善子「ちょっと……」

      ルビィ「花丸ちゃん!?ヨハネちゃん!?」

      花丸「それじゃルビィちゃん、行ってくるずら」スタスタ

      ルビィ「ま、待って花丸ちゃん!ルビィまだ……」

      ルビィ「……行っちゃった……」



      40   2017/05/14(日) 02:29:24.48


      花丸「とりあえずこの辺りでいいかな、離れ過ぎちゃうといけないし」パッ

      善子「……」

      善子「…どういうつもり?」

      花丸「さっきも言ったずら、お話しだよ」

      善子「だから何の……」

      花丸「ルビィちゃんのでしょ?」

      善子「!」



      41   2017/05/14(日) 02:30:56.83


      花丸「善子ちゃんの顔を見たらすぐに分かったよ」

      花丸「だからこうして連れてきたずら、多分…ルビィちゃんには知られたくなかったんだよね?」

      善子「……なんでよ」

      善子「ずら丸、どうしてそんなことするの……」

      花丸「……」

      善子「ルビィとの約束があるんでしょ…私なんて放っておけばよかったじゃない…」

      花丸「…冗談を言うのはやめてほしいずら」

      花丸「善子ちゃんが辛そうだったのに放っておけるわけないよ」

      善子「でもそれはルビィだって……」



      42   2017/05/14(日) 02:32:28.49


      花丸「あのさ善子ちゃん、マルが大切に想っているのはルビィちゃんだけだと思ってるの?」

      善子「……そんなの「善子ちゃん」

      花丸「もし本気でそう思ってるなら怒るよ」

      善子「……ごめん」

      花丸「…善子ちゃん、何があったのか詳しく聞かせてほしいずら」

      善子「……」

      花丸「一人で抱えるよりは、きっとマシになるよ」

      善子「……」

      善子「…分かったわ、実はね……」



      44   2017/05/14(日) 02:41:25.77


      花丸「そっか、マルの知らないうちにそんなことが」

      善子「それでさっきの二人を見てたら…なんか、モヤモヤして…」

      花丸「なるほど…善子ちゃんは、マルに嫉妬してたんだね」

      善子「そう、なのかしら……」

      花丸「え?」

      善子「自分でも、よく分からないのよ……だってあんな小さなことで苦しくなるなんて初めてだし……」

      善子「なんでこんなに…私は……」

      花丸「……」



      45   2017/05/14(日) 02:42:44.99


      花丸「…そうだよね、分からないことだらけだよね」

      善子「……」

      花丸「だから今の善子ちゃんに必要なのはきっと時間なんだよ」

      善子「時間?」

      花丸「そう、今の自分の気持ちと向き合うための時間ずら」

      善子「でも向き合うって言ったって…」

      花丸「今までは忙しかったから見えてなかっただけなんだよ、一回落ち着いて周りを見渡してみればそれだけで、分かることもあるはずだよ」

      善子「ずら丸……」

      善子「…それで…私は、変われるのかしら……」



      46   2017/05/14(日) 02:44:00.64


      花丸「…それは善子ちゃん次第だよ、マルに出来ることじゃない」

      花丸「だけどね」ポンッ

      善子「……ずら丸?」

      花丸「聞いて、善子ちゃん」

      花丸「…ぶつかり合わなくてもすれ違ってしまうことが、この世界にはたくさんある」

      花丸「それに」

      花丸「──どんなに互いに想い合っていても、行く道が違えばそれがいつ交わるかは分からない」



      47   2017/05/14(日) 02:45:05.92


      善子「…なにそれ、どういう意味?」

      花丸「でももしそのどちらかが変わることがあるなら、言葉に込められた気持ちはきっと通じるはず」

      花丸「想いは、届くはず……ずら」

      善子「……ごめん、よく分からないわ」

      花丸「クスッ、そっか……ねえ善子ちゃん、お願いがあるんだ」

      善子「なによ」



      48   2017/05/14(日) 02:47:00.81


      花丸「さっきの話…今は分からなくてもいいよ、でもね、いつの日かそれを知るときが必ず来るってマルは信じてる」

      花丸「だからね…もしその時がきたら」

      花丸「マルの言葉、思い出してほしいずら」

      花丸「それがマルのお願い」

      善子「……ええ、覚えておくわ」

      花丸「約束だよ?」

      善子「安心しなさい、堕天使ヨハネは誓いを破ったりはしないわ」



      49   2017/05/14(日) 02:51:08.43


      善子「花丸」

      花丸「なに?」

      善子「ありがと、助けてくれて」

      花丸「別にこんなのどうってことないずら」

      善子「……あのさ」

      花丸「ん?」

      善子「私、考えてみることにしたわ」

      善子「…今までのこと思い出して、自分と向き合ってみる」

      花丸「…そっか、頑張ってね」



      50   2017/05/14(日) 02:52:15.67


      善子「じゃあ、そろそろ行くわね」

      善子「ルビィに伝えておいて、心配かけさせてごめんって」

      花丸「うん、それと…あのこともね」

      善子「……ええ」

      善子「ずら丸、ルビィのことお願いね」

      花丸「大丈夫だよ、言われなくても分かってるから」

      善子「フフッ、そうよね…」

      花丸「またね善子ちゃん」テヲフリ

      善子「ええ、また……」



      51   2017/05/14(日) 02:53:02.28


      ─スタスタ

      花丸「……」クルッ

      花丸「善子ちゃん、人間は所詮一人ずら──でも」

      花丸「一人だから…誰かを求めたり、求められたりするんだよね」クスッ



      52   2017/05/14(日) 03:01:27.63


      ルビィ「……」

      ──

      『ごめんねルビィちゃん、だいぶ時間が掛かっちゃったずら』

      『花丸ちゃん…ヨハネちゃんは?』

      『先に帰っちゃった…でもマルたちと一緒が嫌とかそんな理由じゃないから安心して』

      『じゃあヨハネちゃん、もう大丈夫なんだね?』

      『うん、心配かけさせてごめんって善子ちゃんも言ってたよ』



      53   2017/05/14(日) 03:02:12.88


      『そっか、よかったぁ……』

      『あ、それとね…善子ちゃんから伝言』

      『伝言って?』

      『しばらく一人で考えたいことがあるから、契約は一旦切ってくれって』

      『えっ……』

      『そ、そうなんだ……』

      『…ルビィちゃん、大丈夫?』



      54   2017/05/14(日) 03:03:01.10


      『うん、平気だよ…』

      『……』

      『…ルビィちゃん、今日はもう帰ろうか』

      『えっ、でも……』

      『マルなら大丈夫、それに勉強会ならそのうちまた出来るよ』

      『今はルビィちゃんのほうが心配ずら、一回帰って休んだほうがいいよ』

      『……ごめんね、ありがとう花丸ちゃん』

      『気にしなくていいずら、それじゃあまたねルビィちゃん』

      ──



      55   2017/05/14(日) 03:04:10.76


      ルビィ「……」

      ルビィ「善子ちゃん…考えたいことって何なんだろう」

      ルビィ「…それに……」

      ルビィ「…契約、このまま切れたままなのかな……」

      ルビィ「……嫌、だな…」

      コンコン

      ルビィ「…?はーい」



      56   2017/05/14(日) 03:06:33.75


      ダイヤ「ルビィ、入りますわよ」ガチャ

      ルビィ「あ、お姉ちゃん…どうしたの?」

      ダイヤ「夏休みもそろそろ終わりますので、学校生活に向けて気を引き締めるようにと忠告しにきたのですが─」

      ダイヤ「とてもそれを受け入れられる状態ではないみたいですね」

      ルビィ「……」

      ダイヤ「…何かあったのですか?」

      ルビィ「………やっぱりお姉ちゃんは凄いね」

      ルビィ「実は……」



      58   2017/05/14(日) 03:07:45.24


      ダイヤ「そう、そんなことが…」

      ルビィ「ねえお姉ちゃん…ルビィは…どうしたらいいのかな……」

      ダイヤ「…知りませんわ、それくらい自分で考えなさい」

      ダイヤ「ルビィにとって大切なことなら尚更そう」

      ルビィ「…そう、だよね……」

      ダイヤ「……」

      ダイヤ「ただ、まあ…一つだけ助言をするならば」

      ルビィ「?」



      59   2017/05/14(日) 03:09:21.09


      ダイヤ「…ルビィ、貴女はよく誰かに直接自分の言いたいことを言っていますが」

      ダイヤ「面と向かって何かを伝えることだけが全てではありませんわよ」

      ルビィ「え?」

      ダイヤ「勿論それも大切なことですが、気持ちを伝える、表現する、その手段は」

      ダイヤ「“古今東西”ありとあらゆるところで溢れかえっています、何故だか分かりますか?」

      ルビィ「…」



      61   2017/05/14(日) 03:11:51.82


      ダイヤ「─人は皆、本当の気持ちを伝えたいとき…ありのままの自分であることを望むからです」

      ルビィ「!」

      ダイヤ「その願いが示す先は似通ってしまうことこそあれど、そこに同じものは一つたりとも存在しません」

      ダイヤ「違ってこそ、人なのですから」

      ダイヤ「ルビィ、貴女がそうであるようにね」



      62   2017/05/14(日) 03:13:51.02


      ルビィ「お姉ちゃん……」

      ダイヤ「それを踏まえたうえでもう一度考えなさい、貴女に出来ることはなんなのか」

      ダイヤ「ルビィは何をやりたいのか」

      ルビィ「うん…ルビィ、ちゃんと考えてみるよ」

      ルビィ「ありがとうお姉ちゃん」



      72   2017/05/14(日) 10:26:25.38


      ─翌日

      善子「……」

      善子(あれからしばらく一人で考えたらだいぶ整理がついてきた)

      善子(確かに、最初はよく分からなかったけど…でも)

      善子「…そうだったんだ」

      善子(ぐちゃぐちゃになった頭を空っぽにしただけで、こんなにもすぐ入ってくるものなんだ)

      善子「……私、ルビィのことが好きだったのね」



      73   2017/05/14(日) 10:27:05.19


      善子「でもまあ、今にして思えば…結構分かりやすかったわね」

      善子「今までの自分の行動もすんなり納得できるものばかり」

      善子「……私って、意外と単純なのかもしれないわ」



      74   2017/05/14(日) 10:28:10.57


      善子「……ただ問題は」

      善子(この気持ちをどうするか……)

      善子(その答えだけは、全然思い浮かんでこない)

      善子「はぁーっ、参ったわね…この調子だとまだまだ時間がかかりそうだわ」

      ……



      75   2017/05/14(日) 10:29:33.04


      ルビィ「……」
      ルビィ「うーん…違うかなぁ、ここはこうして……」

      ダイヤ「ルビィ、お邪魔しますわよ」ガチャ

      ルビィ「あっお姉ちゃん、どうしたの?」

      ダイヤ「いえ、何やらルビィが真剣になって考え込んでいるとお母様から聞いたのですが…ふむ、成程……」

      ダイヤ「ルビィ、少し待ってなさい─」スタスタ

      ルビィ「?」



      76   2017/05/14(日) 10:30:35.28


      ダイヤ「─お待たせしましたわ」

      ダイヤ「ルビィ、はいこれ…少しばかりですが差し入れです」スッ

      ルビィ「えっ…でもこれお姉ちゃんのアイスだよ……いいの?」

      ダイヤ「どうせしまっておいても食べられるだけですし構いませんわよ」



      77   2017/05/14(日) 10:32:03.13


      ルビィ「そっか…」

      ダイヤ「…ルビィ」

      ルビィ「なに?」

      ダイヤ「溶けないうちに食べてしまいなさい、いいですね?」

      ダイヤ「それと、あまり夜更かししないように」

      ルビィ「…………うん」

      ルビィ「ありがとうお姉ちゃん」

      ダイヤ「別に、また買ってくればいいだけの話ですわ」

      ルビィ「ううん、それだけじゃなくて」

      ダイヤ「……さて、何のことやら私には分かりかねますわね」



      78   2017/05/14(日) 10:33:32.80


      ダイヤ「それでは私はこれで…おやすみなさいルビィ」ガチャ

      ルビィ「うん、おやすみお姉ちゃん」

      バタン

      ルビィ「……」パクッ

      ルビィ「…えへへ、やっぱりお姉ちゃんのアイスは美味しいや」

      ルビィ「…よし、もうちょっと頑張ってみよう」

      ……



      79   2017/05/14(日) 10:35:18.92


      ─それから数日後

      ザァッ… ザァッ…

      ルビィ「……」

      ─タッタッタ

      ルビィ「──あっ」



      80   2017/05/14(日) 10:36:40.32


      善子「……」

      ルビィ「─善子ちゃん」

      善子「……なんだ、もういたのね」

      ルビィ「うん、先に着いちゃったみたい」

      善子「そう、待った?」

      ルビィ「ううん、そんなに」



      81   2017/05/14(日) 10:37:26.60


      善子「そう……」

      ルビィ「……」

      善子「……」



      82   2017/05/14(日) 10:38:52.17


      善子「…それにしても、数日会わなかっただけなのに随分と久々な気がするわね」

      ルビィ「うん、そうだね…」

      ルビィ「…でもどうしたの?急に来てって、しかもこんな時間に呼び出したりして」

      善子「…どうしてって、ルビィなら分かるでしょ?」ピラッ

      ルビィ「……そっか…読んでくれたんだ、それ」

      善子「ええ、少しばかり時間がかかったけどね」

      ──



      84   2017/05/14(日) 10:54:16.03


      ─数時間前、善子の部屋

      善子「……わっかんない」

      善子「はぁーっ、もうどうすればいいのよ…考えても全然答えが出ない」

      善子「せめてここにずら丸がいれば少しはこの状況も変わったのかしら…」タメイキ

      善子「……って駄目よ!自分で答えを出すって決めたんだから!」

      ヨシコー ヨシコー

      善子「ん?…ママの声だわ、どうしたのかしら?」



      85   2017/05/14(日) 10:55:22.94


      善子母「善子ー、いるー?」

      善子「なにー?」

      善子母「あなた宛てに手紙が届いてるわよー」

      善子「手紙?」バタバタ

      善子母「はいこれ、でも珍しいこともあるものね」スッ

      善子「そうね、一体誰から……」アリガト

      善子「えーっと、差出人は……ルビィ?」



      86   2017/05/14(日) 10:56:39.01


      善子「─うーん謎だわ…」ジーッ

      善子「ルビィ、どうして手紙なんか寄こしたのかしら…話があるならLineでいいと思うんだけど」

      善子「わざわざ紙に書くあたり、やっぱりあの子も黒澤家の血筋を引いているってことなのかしらね?」

      善子「封も丁寧だし…ってあれ?もしかしてこれって結構重要なことが書いてあったりするんじゃ……」

      善子「……まさかね、でもあんなことがあった後だし…」

      善子「……」

      善子「…とにかく読んでみましょうか、なになに──」ヒラ



      87   2017/05/14(日) 10:57:42.77


      善子「─拝啓、堕天使ヨハネ様…お元気ですか」

      善子「…フフッ、ヨハネの名を入れるとは流石ルビィね、よく分かってるわ…さて次はどうなのかしらっと……」

      善子「─善子ちゃんのことだからきっと元気なことかと思います。……って」

      善子「ちょっと、開始早々からヨハネって呼んでないじゃない!何やってんのよルビィは!」

      善子「……はぁ、まあいいわ、えーと続きは……」

      善子「─こうして私から手紙が届いたことに貴女は驚いているかもしれません」



      88   2017/05/14(日) 10:59:04.32


      善子「それでも私が書き始めたのは、今までの出来事を自分なりに整理しておきたかったからです」

      善子「それと」

      善子「貴女にこの気持ちを伝えたくて……」

      善子「……」

      善子「…ただ、言いたいことがたくさんあって一体どれから話せばいいのか──」



      90   2017/05/14(日) 11:30:16.98


      ──

      一体どれから話せばいいのか、少し迷いました。

      でも、私の始まりはきっとあの日からだと思うから、まずはその話をさせてください。

      そう、あれは確か夏休みに入る少し前のことでした─



      91   2017/05/14(日) 11:31:08.66


      覚えていますか?ルビィと善子ちゃんが契約を交わした日です。

      あのとき交わした契約のおかげで夏休みの間、ルビィは会わない日はないってくらい善子ちゃんと一緒にいましたよね。

      善子ちゃんと一緒にいる時間はとても楽しくて、歌やダンスの練習も一人じゃないから辛くなくて

      ルビィは本当に嬉しかったんです、きっと毎日ありがとうって言っても言い足りなかったと思います。

      でもそれが、段々どこか申し訳ないなと思うようになってきたんです。



      92   2017/05/14(日) 11:32:33.27


      ルビィばかりがこんなにいい思いをしていていいのかなって、そう考えるようになってきて

      いつの日か善子ちゃんにそのことを言ったら、私も儀式とか手伝ってもらってるからおあいこでしょ。と返してきましたが

      そんなことないのにってルビィは思いました。

      だってそんな日はたまにしか来なくて、休みのほとんどはルビィの練習に付き合ってもらってたから

      だから善子ちゃん、本当はルビィのために契約を交わしてくれたのかなって……ごめんなさい、きっと私がそう意識しているだけですよね

      でも…でもね、たとえこれが本当だろうと嘘だろうとルビィはどっちでもいいんです。



      93   2017/05/14(日) 11:34:07.13


      どうしてって思いますか?

      それはね…善子ちゃんと過ごしたあの時間が、ルビィにとって一番大切なものになったから

      何が本当で、何が嘘で──なんてそれに比べたらちっぽけなもの

      そして、それはきっとルビィ一人じゃ抱えきれないほどのものなんです。

      それくらい大切で、かけがえのない思い出

      だからルビィはこんなにたくさんの幸せを与えてくれた善子ちゃんに、感謝の気持ちを込めてこの手紙を書こうと決めました。

      この幸せな気持ちが少しでも貴女に届いたらいいなって、そう思ったから



      94   2017/05/14(日) 11:35:01.93


      ねえ善子ちゃん、ルビィの気持ち届いていますか?

      勿論、全部が伝わっているなんて思っていません──でも

      もしこの手紙を読んで善子ちゃんの悩みがほんのちょっとでも晴れてくれたら

      ルビィはとても嬉しいです。



      95   2017/05/14(日) 11:35:51.98


      長くなってごめんね、これでルビィの話は終わりです。

      それではまた会える日を楽しみにしています。

      願わくば、次に会う時も変わらない貴女でありますように



      96   2017/05/14(日) 11:36:34.90


      あらあらかしこ

      ──黒澤ルビィ──



      98   2017/05/14(日) 12:43:02.06


      善子「……」

      善子「…………バカね」



      99   2017/05/14(日) 12:43:46.40


      バタンッ!

      タッタッタッタ…

      善子母「あら、どうしたの善子?そんなに慌てて」

      善子「ママ、ごめん私ちょっと出かけてくるわ」ガチャ

      善子母「え?ええいってらっしゃい、あまり遅くなったら駄目よ?」

      善子「行ってきます!」ダッ



      101   2017/05/14(日) 12:45:07.17


      善子「本当にバカね私は…どうして気づかなかったのかしら」スマホスッ

      善子「──もしもしルビィ?ちょっといいかしら─」

      善子(最初からこうすればよかったのよ…ただ想いを伝える、たったそれだけでよかったのに)

      善子「─そう今すぐ、大事な話があるの──」

      善子(気づくのが少し遅かったかしら…でもねルビィ、あとちょっとだけ待ってて)

      善子「私もすぐにそっちに行くから──」

      善子(私はもうまわり道をしない…この手紙のように、ただ真っ直ぐに進むだけだ)

      善子(今は前だけ見えればいい)

      善子(回りくどいのは、もういらない)

      ──



      102   2017/05/14(日) 12:47:28.15


      善子「ルビィ、ちゃんと届いたわよ貴女の気持ち」

      善子「おかげで…もう迷いは無くなったわ」

      ルビィ「……」

      ルビィ「そっか」ニコッ

      善子「だから今度は私が想いを伝える番」

      善子「聞いてくれる?」

      ルビィ「うん」

      善子「ルビィ、私ね──」

      善子「ルビィのことが好き」



      103   2017/05/14(日) 12:49:26.05


      善子「いつも一生懸命なところも、純粋なところも、ちょっとどこか抜けているところも…一度決めたら絶対に曲げない強さも」

      善子「気がつけば全部好きになってた…けど、それがいつかは分からないわ」

      善子「だってそれはいつもと変わらない、ありのままのルビィだったから」

      善子「だから今までそれを知らずに過ごしてきたのかもしれないわね」

      ルビィ「……」



      104   2017/05/14(日) 12:51:23.48


      善子「でも私は知ることができた…ずら丸とルビィ、二人のおかげでね」

      善子「そして、そのきっかけになったのは」

      善子「あの時、私たちが交わした契約があったから──そうでしょ?」

      ルビィ「!」

      ルビィ「善子ちゃん…」

      善子「ルビィ、私が願いたいのはたった一つ」

      善子「もう一度、私とここで契約を結びましょう」

      善子「もう二度と、解けないように」



      105   2017/05/14(日) 12:54:09.82


      ルビィ「……」

      善子「……」

      ルビィ「……えへへっ」

      善子「…何が可笑しいのよ?」

      ルビィ「ごめんね……嬉しかったから…」



      114   2017/05/14(日) 23:33:25.06


      ルビィ「ありがとう善子ちゃん、善子ちゃんの気持ち…凄く伝わってきたよ」

      ルビィ「……だからルビィもその気持ちにちゃんと応えるね」

      善子「…それって」

      ルビィ「─善子ちゃん、ルビィは今ここで」

      ルビィ「善子ちゃんの傍にずっと寄り添うことを─誓います」

      ルビィ「貴女の、リトルデーモンとして…黒澤ルビィとして」



      115   2017/05/14(日) 23:34:22.01


      ルビィ「……」

      善子「……私も」

      善子「ルビィの傍にずっと居続けることを─誓うわ」

      善子「貴女の、堕天使ヨハネとして…津島善子として」



      116   2017/05/14(日) 23:35:57.94


      ルビィ「本当に?」

      善子「ええ、堕天使ヨハネは誓いを破ったりはしないわ」

      ルビィ「……それじゃあこれで…」

      善子「いえ、まだよ」

      ルビィ「え?」

      善子「まだ儀式を行っていないわ……誓いの儀式をね」

      ルビィ「……なにをするの?」

      善子「簡単よ、ルビィこっちを向いて」

      ルビィ「……?」

      ─チュ



      117   2017/05/14(日) 23:38:53.56


      ルビィ「……」ポカン

      ルビィ「……え?///」

      善子「……///」

      善子「……儀式は終わったわ、これで」

      善子「契約──成立ね」

      ルビィ「…………うん///」



      118   2017/05/14(日) 23:40:49.04


      ルビィ「……」

      ルビィ「…ねえ善子ちゃん」

      善子「なに?」

      ルビィ「さっきの、もう一回してもいい?」

      ルビィ「今度はルビィから…」

      善子「……」

      善子「……フフッ、そうね──」

      ……



      119   2017/05/14(日) 23:42:17.32


      善子「…ねえルビィ」

      ルビィ「なあに?」

      善子「─いつの間にか、もうすっかり暗くなっちゃったわね」

      ルビィ「そうだね」

      善子「……」

      善子「…そういえば」

      ルビィ「?」

      善子「あの時の夜も丁度こんな感じだったかしら……」



      120   2017/05/14(日) 23:44:32.01


      ルビィ「え?そうだったっけ?」

      善子「多分ね、私もあんまりよく覚えてはいないわ」

      善子「ただそうだったらいいなって思っただけ」

      ルビィ「…どうして?」

      善子「運命みたいって感じるじゃない」



      121   2017/05/14(日) 23:46:46.69


      ルビィ「運命…」

      善子「あの始まりの日から巡り巡って、たどり着いたのが同じ景色だったら」

      善子「それって凄く素敵なことだと思わない?」

      ルビィ「……そうだね…ルビィも、きっとあのとき同じ空を見ていたんだと思う」

      ルビィ「でもその時は──」

      ルビィ「こんなに夜空が綺麗だったなんて知らなかった」

      ルビィ「それが分かったのは、今…善子ちゃんが隣にいるからなんだよね」



      122   2017/05/14(日) 23:51:13.24


      善子「ええ、こうしてお互いが傍にいるから…見つけられたのよきっと」

      善子「私もルビィもそれで少しだけ…変わった気がする」

      ルビィ「うん…そうかも」

      善子「ええ、変わることで私たちは……」

      善子「……あっ…」

      ルビィ「…善子ちゃん?」



      123   2017/05/14(日) 23:52:25.21


      ──

      『──どんなに互いに想い合っていても、行く道が違えばそれがいつ交わるかは分からない』

      『でももしそのどちらかが変わることがあるなら、言葉に込められた気持ちはきっと通じるはず』

      『想いは、届くはず……ずら』

      ──



      124   2017/05/14(日) 23:58:39.99


      善子「……フフッ」

      善子「…ずら丸の言ってたとおりだったわね」

      ルビィ「え?」

      善子「クスッ、何でもないわ……ねえそれよりもアレ─」

      ルビィ「アレって?」

      善子「見えるでしょ、ほらあそこに」



      125   2017/05/15(月) 00:00:29.23


      ルビィ「あっ、満月……」

      善子「フフッ、見えた?……ねえ、ルビィ…今日はとても──」

      善子「月が綺麗ね」



      126   2017/05/15(月) 00:01:41.76


      ルビィ「……」

      善子「……」

      ルビィ「……そうだね、ルビィもそう思う」

      ルビィ「きっと善子ちゃんと、同じ気持ち」



      127   2017/05/15(月) 00:02:31.27


      善子「そう…」

      ルビィ「ねえ善子ちゃん」

      善子「なに?」

      ルビィ「月、綺麗だね」

      善子「それ、さっき私が言ったわよ」

      ルビィ「うん」

      ルビィ「ルビィも言いたくなったの」

      善子「……そう」



      128   2017/05/15(月) 00:03:28.58


      ルビィ「善子ちゃん」

      善子「ん?」

      ルビィ「外、暗いね」

      善子「そうね」

      ルビィ「でも明るいね」

      善子「ええ、そうね─月が私たちを照らしてくれるから」



      129   2017/05/15(月) 00:04:52.72


      ルビィ「ねえ、ルビィもお月様になれるかなぁ」

      善子「どうして?」

      ルビィ「それはね…暗いところに堕ちた天使を、いつでも照らしてあげたいから」

      善子「……」

      善子「…なんだ、そんなこと」クスッ

      善子「それならルビィ──」



      130   2017/05/15(月) 00:05:17.36


      もうとっくになってるわよ



      131   2017/05/15(月) 00:12:35.01


      ──それから月日は流れ、某日

      ─善子の部屋

      善子「フフッ、また私の勝ちみたいね!」

      花丸「あーもうっ!善子ちゃんゲーム強すぎずら!ちょっとは手加減するずら!」

      善子「悪いわねずら丸、堕天使はいつでも本気なのよ」

      花丸「むむむ…!ルビィちゃんっ交代ずら!あの堕天使をぎゃふんと言わせてほしいよ!」

      ルビィ「ええっ!?ルビィもあんまりゲーム得意じゃないのに…」

      花丸「どっちにしてもマルは疲れたからちょっと休憩するよ、ルビィちゃん頑張ルビィずら!」

      ルビィ「そんなぁ……」



      132   2017/05/15(月) 00:13:58.37


      フフッルビィカクゴシナサイ!  ウワァーンタスケテー!

      花丸「全く…家に呼び出して何をするかと思えばゲームだなんて、善子ちゃんは不健康ずらねえ」

      花丸「少しは外の空気を……って何だろうこれ?」

      花丸「善子ちゃーん」

      善子「何よずら丸!今いいところなんだから……」カチカチ

      花丸「これって何ずら?」ピラ

      善子「…えっ?」

      善子「…!ちょっ、ずら丸!それは──」

      ルビィ「善子ちゃん?」チュドーン

      ルビィ「…あっ、ルビィが勝っちゃった」テレッテー



      133   2017/05/15(月) 00:15:47.27


      善子「あーもう、ちゃんとしまっておけば良かったわ…」パシッ

      ルビィ「なになに、どうしたの?」ヒョコッ

      ルビィ「……あれ?これルビィが善子ちゃんに送った手紙だ」

      花丸「手紙?ルビィちゃんの?」

      ルビィ「うん、今から一年くらい前かなぁ……」

      ルビィ「善子ちゃん、まだ持っててくれてたんだね」

      善子「何言ってるのよ、そんなの当たり前じゃない」

      ルビィ「そっか…///」

      ルビィ「えへへ…懐かしいねぇ」



      134   2017/05/15(月) 00:17:24.41


      花丸「ちなみに中身は……」

      善子「見ないで」

      ルビィ「見ていいよ」

      花丸「えっ」

      善子「ルビィ!?」

      ルビィ「だって花丸ちゃんに見られて困るようなことルビィ書いてないし、いいかなぁって」

      善子「いやあんたはそうかもしれないけど!」



      135   2017/05/15(月) 00:19:43.59


      花丸「それじゃあ拝見させてもらうずら」ヒラリ

      善子「ずら丸!あんたたまには私の意見も尊重しなさいよ!」

      花丸「うわぁ…ルビィちゃん相変わらず字が綺麗ずら」

      ルビィ「ありがとう花丸ちゃん」

      善子「聞いてないし…」

      善子「しかも感想そっちなの!?」



      136   2017/05/15(月) 00:20:38.86


      花丸「え?ちゃんと内容も読んでるよ?ただマルが思ってたより善子ちゃんがルビィちゃんに愛されてたからちょっとムカッとして」

      善子「振っておいてなんだけど、そんな感想は聞きたくなかったわ…」

      花丸「だから言わなかったのに」

      善子「うぐっ……」

      ルビィ「花丸ちゃん、ルビィは花丸ちゃんも大好きだよ?」

      花丸「ありがとうルビィちゃん!」

      善子「何なのかしらこの差は……」



      137   2017/05/15(月) 00:21:33.52


      花丸「……」

      花丸「…ふぅーっ…うん、良かったずら」トントン

      花丸「二人とも、読ませてくれてありがとう」ハイ

      善子「ずら丸、読むの速いわね」

      ルビィ「花丸ちゃんは本を読むのが好きだからねぇ」

      花丸「そういうことずら」フフン



      138   2017/05/15(月) 00:22:29.89


      花丸「あっそうだ…ねえ、聞いてもいいかな?この手紙がきっかけで二人は付き合うことになったの?」

      善子「……まあ///」メソラシ

      ルビィ「そうだよ」

      善子「…ルビィ、あんたさっきから何の躊躇もなく答えてるけど恥ずかしさとかないわけ?」

      ルビィ「え?別にそんなことはないんだけど…うーん、聞いてるのが花丸ちゃんだからかなぁ?」



      139   2017/05/15(月) 00:23:29.34


      花丸「ルビィちゃん…やっぱり天使ずらーっ!」ギューッ

      ルビィ「わわっ、花丸ちゃん危ないよ」

      善子「やめなさいっての」ペシッ

      花丸「あいたっ、冗談だよ冗談」

      善子「どうだか…」



      141   2017/05/15(月) 00:24:37.20


      花丸「それにしても手紙を読んだ感じだと…善子ちゃん」

      善子「なによ?」

      花丸「随分前からルビィちゃんのことが好きだったんだねえ?」

      ルビィ「え?」

      善子「は?」ボンッ



      142   2017/05/15(月) 00:25:45.46


      善子「なっ、何言ってるのよ!///」

      花丸「だってルビィちゃんの悩みに気づけるのもそうだけど、好きじゃなかったら普通はここまで協力的にならないずら」

      善子「ひ、暇だったからよ!何もやることがなかったからそうしてたの!」

      花丸「でも儀式の手伝いをする契約を持ち込んだのは善子ちゃんだって、ルビィちゃんは言ってたよ?」

      花丸「善子ちゃん、矛盾してるずら」

      善子「〜〜〜〜〜〜っ!!!///」カオマッカ



      143   2017/05/15(月) 00:28:10.94


      ルビィ「善子ちゃん、そうだったんだ…///」テレテレ

      善子「いやそれは…///」

      花丸「それは?」ニヤニヤ

      善子「……ああもう腹立ってきた!」

      善子「そうよ!好きだったけど!?悪いの!?///」

      花丸(えぇ…逆ギレしたずら……)

      花丸「いや、悪くはないけど……」



      144   2017/05/15(月) 00:30:11.73


      善子「じゃあこの話はこれで終わりよ!終わり!」

      花丸「えぇー……」

      善子「えーじゃないっての、全く!」

      善子「それにもうそろそろ時間じゃない、いつまでも話してる場合じゃないでしょ」

      ルビィ「あ、本当だいつの間にこんな時間になってたんだ」チラッ

      花丸「もうみんな集まってるかもしれないね」

      善子「ほら分かったらさっさと行くわよ、このままだと遅れちゃうわ」ガチャッ

      花丸「はいはい、分かったずら…」スタスタ

      ルビィ「……」



      145   2017/05/15(月) 00:31:33.17


      サッキノテガミハアクアノミンナニホウコクダネ  ハァ!?ヤメナサイヨ!

      ルビィ「……」サラサラ

      ルビィ「…………えへへ、これでよしっと!」

      善子「─ルビィ?何やってるの、早く来なさいよ」

      ルビィ「ごめんなさい善子ちゃん、今行くよっ!──」タッ



      146   2017/05/15(月) 00:33:19.03


      バタンッ…

      ──ヒラリ



      147   2017/05/15(月) 00:34:17.85


      ─追伸

      最後に一つだけ、善子ちゃんに言いたいことがあります

      ルビィね、あの頃の思い出が二番目に大切なものになりました。

      どうしてって思いますか?

      それはね……ルビィにとって──



      148   2017/05/15(月) 00:34:58.83


      今がいちばん大切だから



      149   2017/05/15(月) 00:35:33.53


      終わりです。ありがとうございました



      150   2017/05/15(月) 00:37:44.70


      乙乙
      よしルビの可能性を感じた



      151   2017/05/15(月) 00:38:00.38


      大変良い
      乙乙



      152   2017/05/15(月) 00:44:15.09



      よしルビいいね



      156   2017/05/15(月) 01:51:33.54


      |c||σ.-σ||ありがとうございます
      |c||;.-;||ありがとうございます……



      157   2017/05/15(月) 12:38:47.88


      乙、しっとりしてて良いよしルビでした
      姉妹の絡みも素敵だった



      158   2017/05/15(月) 12:38:47.88

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        引用元:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1494693105/

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